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家族のこと ~17:20 たった12時間の出来事~
救急車の中では、辛そうなものの鍵は閉めたか?とか
着替えは持ってきたか?とか、つまらない心配をしていた父。
それが、どうだ。
いま目の前にいるその人は、同じ人だとは思えないほどだ。



2分前に父は死んだ。
目の前には父の死に2分遅れて着いた母がうずくまる。
2分前の父の死は呆気なく、30を切った血圧はあっという間に下がり
それと同時に波形は真っ平らへ。
そして呼吸回数はゼロになる。
何度か持ちこたえたものの、まさに2分前にその全ての電源が落とされた。
病院についてからおよそ12時間の事だった。

ナースコールで看護師を呼ぶ。
彼女は脈拍をとり、全ての電源を落とす。
あまりにもあっさりと立ち去り、代わりに医師がやってくる。

17時20分

テレビの中のように、医師がセリフを言う。
一生記憶から消えない時間。
1月4日17時20分
父の12時間の闘い。
父と私たちの闘い。


気を遣って家族3人だけにしてくれた部屋で、私と弟は母を責めた。
そんなに泣くのなら、何でもう少し早く現地を出る事ができなかったのかと。
責めても何も変わらない。
そんなのは解っている。
でも、そうでもないとあんなに苦しいのは嫌だと言ってた父が
意識を失ってまでもここまで頑張った。
このままでは父が可哀相じゃないか。
しかし母も悲しいのだ。
皆は母が病院の前についたくらいに父が亡くなったのは、
きっと母が病院へ来た事実で安心したのではないかと言った。

いがみ合ってここまできたけれど、 裁判まで起こし、離婚しようとした母だけど
父が憎かったわけじゃない。
父の暴力が憎かった。
父が入院し、穏やかに病院へ見舞いにいけるようになったころ母は
「もっと早くおとうさんとこんな関係になれていたら」と言った。
きっと父も同じ気持ちだったに違いない。
実際はどうでも、この考えが幻想であったとしても、
今はそう思わせて欲しい。





( 2009.02.04 ) ( 家族のこと ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
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